矯正歯科医の実力を計る4つの指標
1. 日本矯正歯科学会認定医
矯正歯科医としての基本的な知識と技術があることを証明する資格。ベーシックな資格なので、矯正歯科医を名乗るなら必須の資格と言えます。この資格がなければ「自称矯正歯科医」というランクになります。
2. 日本矯正歯科学会指導医
矯正歯科医を目指す研修医を指導するための教員としての資格。日本矯正歯科学会認定医の中から試験で選ばれますが、教員だからといって腕が良いとは限りません。先生よりも頭の良い生徒が居るのと同じです。
3. 日本矯正歯科学会臨床指導医
治療技術の優秀性を証明する資格。日本矯正歯科学会認定医の中から試験で選抜されます。あらゆる種類の症状を治してみせる力量そのものが評価されます。年間合格者は20名ほどというきわめて希少、最難関の資格です。
4. 歯学博士(歯科矯正学)
いわゆる学位と言われるものです。矯正を学問として研究し、歯科矯正学に貢献する能力を証明する資格です。
以上4つの資格は、矯正歯科医にとってはどれも大事な資格です。しかし、患者様の視点で見ると、日本矯正歯科学会認定医は当たり前すぎる資格です。持っていない歯科医に診察を受けるのは、リスキーと言えるかもしれません。逆に歯学博士は、治療とはまったく関係ないので無視して良いでしょう。
こうしてみてきますと、「日本矯正歯科学会指導医」+「日本矯正歯科学会臨床指導医」のダブルライセンス取得者が、より信頼度の高い矯正歯科医と言えます。日本矯正歯科専門医名鑑というサイトで調べてみたところ、全国に100名ほどダブルライセンスホルダーが居るようです。より満足度の高い矯正治療を望むのであれば、一考の価値有りと思います。
矯正歯科:洗足スクエア歯科医院
院長 小澤浩之